オルトフォン・コンコルドのすすめ
ターンテーブルには必須のレコード針。
種類もかなりありますが、私は20年ほど一択でortofonのCONCORDE使用してきました。
世界的に見ても、クラブシーンの定番であるCONCORDEをご紹介していきたいと思います。
お伝えしたいこと
オルトフォン社について
2018年で創業100年を迎えたオルトフォン社。
「オルトフォン」の名称は、ギリシャ語で「真正な」「正統な」を意味する”orto”と、同じく「音」を意味する”fon”を組み合わせた造語とのこと。
創業以来、100年に渡り「アナログサウンド」と共に歩んできた実績、技術、信頼性があります。
世界的に選ばれる所以はこの歴史にあるのでしょう。
創業100年を超える信頼性
- 永き間に築かれた技術力、信頼性
- 世界的に多くのファンを持つその実績
コンコルドについて
オルトフォンのカートリッジは、高い音質と耐久性に世界的にも高い評価を受けており、特にコンコルドシリーズはその代表的な製品です。
特徴的な外観と高性能な音質、シェル一体型の独自のデザインを持ち、取り付けが簡単で、DJ向けの製品も数種のモデルが存在しています。
Concorde MkⅡラインナップ
現行品のラインナップです。一通り特徴をご紹介します。
ラインナップ | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
CONCORDE MkⅡ ELITE | 最高品質素材使用・Hi-Fi音質 | 〜65,000円〜 |
Concorde MkⅡ CLUB | クラブサウンドの定番モデル | 〜25,000円〜 |
Concorde MkⅡ DJ | ミドルクラス・オールマイティー | 〜20,000円〜 |
Concorde MkⅡ MIX | ベーシック・エントリーモデル | 〜15,000円〜 |
Concorde MkⅡ SCRATCH | バトルDJ向け・スクチッチ特化モデル | 〜23,000円〜 |
Concorde MkⅡ DIGITAL | コードヴァイナル向け | 〜23,000円〜 |
※価格は1個あたりの目安金額です。2023.11月現在 |
CONCORDE MkⅡ ELITE
Concorde MkⅡ Eliteは名前の通り、コンコルドシリーズの最高品質品としての位置付けのようです。
歴代のコンコルドシリーズ、他のDJ向けのカードリッジには採用されていない、高品質なパーツや機構、新素材が取り入れられているようです。
- 硬質アルミ・マグネシウム合金のカンチレバー
-
軽量で、高い剛性を誇り、高音質な音楽再生を行う上でも極めて理想的な素材を使用。
- 無垢ダイアモンドの楕円針リスト
-
Hi-FIオーディオ向けの素材を使用。DJ向けのカードリッジとしての採用は初めてとのこと。
レコード盤の音溝を、クリアかつ高精度にトレースすることが可能。 - パワフルな音色を生み出す発電コイル
-
8.5mVの高い出力電圧。その他の素材との効果も重なり、パワフルなサウンドに。
デザインも素晴らしいですが、その音質に対する素材へのこだわりが深く、音質にこだわるDJであれば一度は使ってみたいと思わせる魅力的な製品です。
Concorde MkⅡ CLUB
CONCORDE史上屈指のサウンドクオリティー。
パワフルかつエネルギッシュなサウンドは新たなクラブサウンドの定番モデル。
- スタジオ、クラブなど様々な環境に適応できるような設計、音の仕上がり
- 音を細部まで再生できる楕円形の形状の針を採用
- 細部まで音を拾い上げることができる為、デジタル化を目的とした使用にも適している
Concorde MkⅡ DJ
オールマイティーなモデル。スクラッチ、バックキューイングなどの操作にも強い設計。
- オールジャンル対応
- 円錐形の針先とバランスの良いカンチレバーにより堅牢さがある
- 低い摩耗性能を兼ね備え、レコードに対して優しい
Concorde MkⅡ MIX
エントリーモデルのオールラウンダーなベーシックなカードリッジ。
- DJカードリッジとしては十分な出力、高品位な音質でオールジャンル対応
- スクラッチ、頭出しに対しての耐久性も兼ね備えている
- ハイコストパフォーマンスなエントリーモデル
Concorde MkⅡ SCRATCH
名前のとおり、スクラッチにおける安定性を最大限まで高め、パワフルな出力も兼ね備えた最強モデル。
- スクラッチ、バックキューイングを極めるために特化したモデル
- バトルDJ向けの楕円形の針を採用。レコードの溝への究極なトレース性能
- 輪郭の際立った低音、広がるような高音で力強いサウンド
Concorde MkⅡ DIGITAL
コードヴァイナルに最適なセッティングとパワフルな出力を備えた新時代のカートリッジ。
- タイムコードヴァイナルの良さを最大限に引き出すために特化している
- バトルブレイクスなどのレコードの使用について最適な出力と音質を提供
- レコードのノイズ音の周波数の再生を減らし、タイムコード信号の演奏においてエラーを最小限に
おすすめカードリッジ
6タイプのカードリッジですが、SCRATCHとDIGIALについては、性能的に特化したタイプのため、利用目的によって選択するものかと思います。
予算ありきではありますが、可能であれば「ELITE」がやはり一番のおすすめ。
コンコルドを使用するメリット
長年使用していて、サウンド以外でメリットとして感じることは主に2点。
耐久性
オーディオ観賞用のレコードカードリッジとは異なり、レコードを使用するDJの場合、頭出しなどにより針先への負担がかなりかかります。
私が使用しているコンコルドもかれこれ3年以上使用していますが、未だに問題なく現役で使用中。
高価なものだけに、永く使用したいと思いますが、その期待にも応えてくれます。
デザイン性による利便性
デザインの良さはもちろんなのですが、薄暗いDJブースで曲の頭に針先を落とす際に、このデザインがとても有効です。
また、フィンガーリフト(持ち手)も破損の時や、カスタマイズしたい場合に交換可能なのも良いアイデアだと思います。
まとめ
私自身「カードリッジといえばコンコルド」と思い、20年近くコンコルドを使用しているため、正直他のカードリッジの良さは知りません。(今後試してみたいとは思いますが)
ですが、コンコルドを使用するにあたり「不満」を持ったことがほとんどないです。
レコードを使用するDJにはほぼ一択と行って良いほどの「世界基準」「高音質」「耐久性」「デザイン性」があると思います。
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